パテックフィリップ ノーチラス5711/1R【其の時計怪物につき】

ノーチラス。

腕時計フリークであれば耳にしたり、いつかは突き当たる腕時計ではないでしょうか?

現代のラグジュアリースポーツウォッチ界の不動の頂点に君臨し続ける腕時計です。

とは言えそのルーツは非常に興味深いものとなっておりまして、パテックフィリップというスイスの伝統工芸を体現したメーカーのモデルでありながらそのデザインはファンタジー小説である「海底二万マイル」に登場するノーチラス号の船窓をルーツとしています。この写真の潜水艦こそがディズニー映画海底二万マイルに登場するノーチラス号であり、船体中央部に見える大きな船窓こそがノーチラスのデザインの原点なんですよね。

腕時計がもつユニークなヒストリーに惹かれてか、その独特のデザインに惹かれてか、ステンレス3針タイプのエントリーモデルですら300万円を超える超高額腕時計でありながら「熱狂的なファン」が存在する金字塔モデルなのである。ハリウッドスターのブラッド・ピットからセリエAのスーパースターピルロまで世界のオシャレ番長と呼ばれる面々に愛されるノーチラス。

パテックフィリップという世界一のブランドの中でも珍しいブレスレットモデルであること、他に類を見ない形状のケースデザインである事で遠目からでも「ノーチラス」を認識することができます。

今でこそ金属ブレスレットタイプの腕時計は耐汗性や耐久性の面から主流となっておりますが、スイスの超高級腕時計に限って言えば「革ベルト」こそが王道なのです。

「着ける人の腕の形に合わせてしなやかに変形する革ベルトこそ至高のブレスレットである」

この考え方に基づけば雲上高級メーカーのラインナップにはどうしても革ベルトの腕時計が多くラインナップされてしまうのは仕方が無い事です。

しかしながら一般的には前述のとおり世間一般では「金属ブレスレット」の腕時計が人気ですし、パテックフィリップに関しては金属ブレスレットモデルが標準ラインナップとして存在するノーチラスとアクアノートという2大スポーツモデルに人気が集中しております。

ただノーチラスとアクアノートの人気を比較するとケースの作りこみとブレスレットのデザインからノーチラスに軍配が上がります。この2つのモデルには埋まらない明確な差があります。

やはりパテックフィリップのスポーツウォッチの人気の順位で言えば1位はノーチラス、2位がアクアノートで間違いないでしょう。

世界中のVIPに愛される「ノーチラス」は世界一の腕時計メーカーが作る人気ナンバー1のスポーツウォッチなのです。さて前置きを終えて今回の5711/1Rを見ていこうと思います。

このノーチラスという腕時計はステンレスモデルですら300万円オーバーの猛者である。

かつてよりイエローゴールドのノーチラスは存在しておりましたが、どうにも「成金」の様な印象を受けるゲテゲテしい色味のでしたのでゴールドモデルは爆発的な人気が出るには至らなかったんですね。

ロレックスのデイトナしかり、カルティエの無垢モデルしかり、ピンクゴールドの無垢モデルが出ると途端に人気が爆発するんです。

私自身ピンクゴールド無垢の腕時計を着けていて思うのが、本当に着けやすいという事です。

イエローゴールドと比べていやらしさが軽減されておりますし、なによりピンクゴールド無垢にはイエローゴールド無垢よりもモダンな印象を受けます。わかりやすく言えば「今風のカラーリング」なんです。

そして2015年に登場した待望のノーチラスピンクゴールド無垢ブレスモデル。新品は600万円オーバー、中古でも500万円オーバーである。

まさに怪物に相応しい腕時計である。

特に特異な機能を積む訳でも無く、いわゆる「3針、日付、自動巻き」のピンクゴールドモデルで500万円オーバー。

しかし実物には有無を言わさぬオーラがあります。

やや荒めに施されたベゼルのヘアライン仕上げ。そのヘアライン仕上げ部分とは対照的に周囲の景色が映りこむほどに磨かれた鏡面仕上げ部分。

陰と陽とも言うべきでしょうか同じピンクゴールドという素材を使用しながらここまで金属に表情がつけられるものか、と感心させられてしまいます。

ヘアライン仕上げ部分と鏡面部分があたかも違う素材で作られているのでは?と思う程メリハリがあるんですよね。

まぁ自分としては下手に修理の一因となるトゥールビヨンの腕時計なんかを買うのであれば絶対にこのノーチラスを着けた方が満足感がありますね。外装の仕上げも申し分ないですし、文字盤のグラデーションなんかも幻想的で美しいです。

しかしこのモデルを買う理由として「パテックフィリップの力」をわかりやすく発揮できるからという人も多いのでは?と思ってしまいます。

形がノーチラスですし、色味でピンクゴールド無垢とわかりますからね。

ステータス性をアピールするにはもってこいな訳です。

実体験としてパテックフィリップを着けて体感するステータス性といえば、

・腕時計を扱うお店ではパテックを着けていると店員さんから称賛される

・高額なモノを扱うお店ほど「パテックを着けている」と認識されてから接客対応レベルが3ぐらい上がる

・まずパテックのブティックを見ていても冷やかし扱いされない

・たまに近くの人がずっと腕時計を凝視している

こんなとこですかね。

実際安い腕時計つけていったお店に後日パテックフィリップ着けて言った時には対応が天と地ほどの差があり驚かされました。

このノーチラスはそういった意味でも良きサービスを提供して頂ける一種のパスポートの様な力があるんですよね。

腕時計を扱うお店以外でもパテックフィリップをわかる人って結構いるんですよね。美容院とか、洋服屋さん、靴屋さんなんかでもありましたね。

まさにパテックフィリップの力というやつです。