ブレゲ マリーンGMT 5827BA 【ワイルド×エレガンス】

腕時計メーカーは数多くあれど、どのメーカーも最初から有名であったわけでは無く、経営で成功をおさめたメーカー、広告戦略で成功をおさめたメーカー、大当たりのデザインを一個世の中に排出した一発屋メーカーなどビッグネームになるまでには各社何らかのプロセスをへて成長していっております。

その中でもこの「ブレゲ」というメーカーはデザイン、機械開発、顧客の抱え込みと腕時計メーカーに求められる要素を全て満たして成長してきたメーカーでは無いかと思います。

永久カレンダー、トゥールビヨン、ブレゲひげぜんまいといった機械屋としての腕時計技術開発。

お家芸のギョーシェ彫りにコインエッジ彫り、後世に伝えらるマスターピースであるマリーアントワネット懐中時計といった秀でたデザイン性。

そしてブレゲの屋台骨を支えたナポレオン、チャーチルなどの名だたる優良顧客たち。

そして現代でもスウォッチグループの筆頭として現代時計業界をけん引するブレゲ。

世界5大メーカーというくくりで言えば間違いなくその名が食い込んでくる事になるであろうメーカーであります。ブレゲのラインナップの中でも異彩を放っているのがこの「マリーン」シリーズです。

クラシカルなデザインの商品が多い中でラバーベルトに大振りなケースサイズという現代の腕時計トレンドを色濃く意識した内容の作りになっております。

3針モデルにクロノグラフモデルとマリーンにもバリエーションがありますが、2012年に登場したこのGMTモデルが一番数としては少ない印象があります。出て間もないからだと思いますが、着けている人もあまり見かけません。

そんなマリーンGMTですが腕時計としてはかなりのクオリティに仕上がっておりまして、「ブレゲ」を体現する様々な要素を兼ね備えた一本になっております。

まずは「ブレゲ針」です。お団子を串で貫通したようなデザインでして、ブレゲのブランドネームそのまま名称になるほど当時は斬新な針の形状だった様です。

そして文字盤に見える波模様の様な「ギョーシェ彫り」、これは金属の文字盤を職人さんが専用の機械を使って線状の彫りを入れ続けていくものです。ちなみにブレゲの腕時計のメーキングビデオを見るとギョーシェ彫りを文字盤に入れている映像は感動的です。ブレゲのマリーンの特徴の一つとしてその独特な形状のバックルが挙げられます。

通常見えない部分なのでそこまでデザインに気を使わないメーカーさんも多いのですが、ブレゲだけは別格です。

まずバックルの金具自体に相当量の金を使用しておりまして、バックルだけで薄型の金無垢の腕時計と同じぐらいの重量があります。

そしてラバーベルトの先端部分を通すベルトループも18金で作られております。なのでちぎれてしまう心配も有りませんね。

こういう他社ではやらない細かい配慮が非常に素敵です。

簡素なデザインになってしまいがちなバックル部分ですがブレゲにかかれば何度も着け外ししたくなるようなエレガントな仕上がりになってしまいます。いやぁ絵になりますね。

一流×一流のコラボレーションを撮影してみました。

どちらも彫りこみが綺麗なメーカーさんですからね。ベルルッティは革に彫りこみを。

ブレゲは金属に彫りこみを。

かっこいいです・・・・

しかしこう見るとブレゲの文字盤の作りこみは半端じゃ無いですね。

アプライドローマインデックスにプリントアラビアインデックス、シルバー梨地仕上げの部分に、ギョーシェの彫りのブラウンの下地部分。

いったいどのくらいの製造工程を踏んで文字盤が完成するのか・・・・

ベルルッティの革への彫りこみ(カリグラフ)も気の遠くなる様な量の線を革に彫っていく事で完成すると聞きます。

やはりイイモノとは時間を買っているのだなぁと実感します。

職人さんが丹念に行う膨大な仕事量に対して我々は敬意を表して対価を支払っているんですね。